東京富士大学(東京都新宿区)の女子ソフトボール部元部員の20代女性が元監督の70代男性からセクハラを受けたとして、元監督と大学側に約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。野村武範裁判長は「絶対的立場にある監督からセクハラを受けた」と認め、大学と元監督に合わせて約80万円の賠償を命じた。
判決によると、女性は2016年5月、合宿中に監督室に呼ばれ、ひざの上に座らされたほか、「家には女房がいるけど、グラウンドにはいない。お前がその代わりをやれ」などと言われ体を触られた。その後も約6回、密室で抱きつかれ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。
元監督は高校などでの監督として全国優勝の経験があり、同大でも関東大学選手権大会で優勝を重ねた。この問題を受け、当時の学長が元監督を解任したが、約1カ月後に理事長が撤回し、総監督に就任した。原告の女性が17年12月に提訴し、元監督は翌年大学を辞めた。(新屋絵理)
「人生台無し、絶対に許せない」
東京富士大学の女子ソフトボー…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル